■製図番号-部品番号

部品番号(品番)は、部品の機能による分類を行い、採番する。

 

部品番号の記載図面は、下記の状態であることを基本とする。

1 部品番号の構成

1-1 書式

構成文字数:11桁

0 0 0 0 X X 0 0 0 0 A
0000 プロジェクトコード
XX 部品種別(記号)
00 機構構成区分(01〜99)
00 連番(01〜99)
A 改訂符号(A〜Z)

2 図面番号の内容

2-2 プロジェクトコード

構成文字数:4桁(プロジェクトコードの下4桁数字)

※「プロジェクトコード一覧表

2-3 部品種別

機能による分類を行い、下記の記号を用いる。

 

「機能の種別」区分を優先させ、「機能の種別」区分先がないものについてのみ「加工方法又は材料の種別」区分とする。

主たる機能の判定が困難な構成部品の種別区分

例)ギャー(一次側)+シンクロナスプーリ → ギャー

例)金属製フレームをインサートする樹脂成形品 → 樹脂

記号 略語 部品種別 部品の定義
SE SEt セット品 ねじ又は止め輪等の締結部品により、複数の部品にて構成される小規模な組立品全般
解体できる構成
AS ASsembly アッセン品 圧入又は加締め等の二次加工によって複数の部品が一体化なる一次組立品全般
解体できない構成
RE REsin 樹脂 どの機能的区分に属さない樹脂材の成形、切削又は切断加工品全般
RU RUbber ゴム 機能的区分に属さず緩衝及び滑止め等を目的とするゴム材の加工品全般
PT PlaTe 鈑金 鉄鋼及び非鉄金属板、及び帯材にてレーザー又はプレス加工等にて製作される部品
SH SHaft シャフト 動力又は運動の伝達を目的とし、両端を運動可能に保持される回転体全般
BE BEam ビーム 運動の支点、回転の中心、間隔の保持、及び構造の補強を目的とする、両端支持で加締め又はねじ締結等による固定体全般
ST STud スタッド 運動の支点、回転の中心、間隔の保持、及び構造の補強を目的とする、片持ちで加締め又はねじ締結等による固定体全般
BU BUsh ブッシュ 他部品に加締め又はナット等により締結の摺動軸受全般
CO COllar カラー・スペーサー 他部品との間隔の保持等を目的とする円筒固定体全般
SC SCrew ネジ 外周にねじを持つ特殊おねじ部品全般
NT NuTs ナット 内周にねじを持つ特殊めねじ部品全般
WA WAasher ワッシャ ワッシャ部品全般
PI PIn ピン
RI RIng 止め輪・リング
RV RiVet リベット
GE GEar ギャー 動力伝達のために伝導車の内又は外周にインボリュート歯形を持つ回転体全般
PU PUlley プーリ 動力伝達のために伝導車の外周にベルト用の溝又は歯型、及びクラウン形状を持つ回転体全般
BR BeaRing ベアリング 軸受全般
CS Compression
Spring
圧縮コイルバネ 圧縮方向で荷重が働くコイルバネ全般
TS Tension
Spring
引張コイルバネ 引張方向で荷重が働くコイルバネ全般
KS Kick
Spring
捻りコイルバネ 捩りモーメントが働くコイルバネ全般
PS Plate
Spring
板バネ 板バネ全般
MA MArking 銘板、ラベル、マーク 紙、アルミニウム及び樹脂等の極薄板を基材とし、製品、或いは部品に取付ける表記を目的とする印刷物全般
PK PacKing 梱包材等の副資材 製品の荷造り資材全般
PE sPEcial 特殊
(上記種別外の部品)
上項の区分何れにも属されない部品全般
DR DRawing 設計図 設計図面全般
PB Printed circuit Board 基板 電子基板全般
HA HArness ハーネス ハーネス全般
    回路図 回路図全般
    コネクター  
ED Electrical Device 電子部品 LED、抵抗、コンデンサー、センサー
    端子  
     
    アクチュエーター モータ、ソレノイド
    市販品 市販品は品番を採らずに「メーカ品番又は型番」を用いる。
メーカ品番及び型番は、ハイフン、スペース等を含め忠実に記載する。
    市販ねじ ねじ一覧表に登録されたねじ
       

2-4 機構構成区分

「2桁」とし、全ての部品を対象に区分する。

2-5 連番

「2桁」の機構構成区分内の連番とする。

2-6 改訂符号

量産段階での設計変更後は「改訂符号」を付加する。

3 適用図面

3-1 量産部品図・量産組立図

量産する部品の図面に適用する。